プレイガール
「ねぇ…美帆ぉ?どうしたらイイんだろ?」
『何が?』
美帆は少し顔を傾けた
「意識しすぎて谷野と上手く話せない。好きって自覚したダケでこんなになるなんて…あたしじゃないみたい」
谷野の隣に居るだけで
谷野の匂いを鼻に掠めただけで
谷野の笑顔を見るだけで
胸がキュウウって締め付けられて苦しい
あたしは胸の辺りの服を強く握った
それを見て美帆はクスッと微笑んだ
『初々しいねぇー♪そんなのどーにもこーにも出来ないよ。だってそれが恋だもん』
フワッと
心が軽くなって
谷野を思い浮かべる
「…そっかぁ…これが恋…」