年下Prince.
「あれ、…?絢音、どうしたん?」
しばらくそこに突っ立っていると、
美希ちゃんが戻ってきた。
「―…………美希ちゃん。
郁弥君を、怒らせてもうたあ…」
「えぇ!?なんで?」
「実はさ…」
あたしは、
郁弥君が告白されてるのを見たこと、
それで、あたしが勝手に機嫌悪くなって
郁弥君を怒らせたことを話した。
「まあ、好きな人が目の前で告白されてるのを見るのは確かにつらいね。」
「やろ?でも、郁弥君は悪くない。
告白した子も悪くないからさ…」
「それはそうや。絢音が悪いな。」
あたしは、コクッとうなずいた。
「今日の部活の終わりに、ちゃんと正直に言いなさい!あと、謝ること!!」
「うん…わかった。」
「よし。じゃあ、予定表の印刷に行くで!」
ぐいっと美希ちゃんに引っ張られて職員室に入った。