年下Prince.

ハッと声がしたほうを向くと、


そこには、


「えぇぇぇえぇえぇ!?」


無愛想キャプテンが…


「なんでっ!?瞬間移動したんですか!?
だって、今向こうに…」


と、あたしは必死に美希ちゃんがいるほうに
指をさした。


「ほら…

おる…」


あれ?

「瞬間移動じゃない。」


と、無愛想キャプテンが言った。

「そっか、向こうとこっちに同じ人がおる…

ってことは…」


「向こうにおるやつ、おれの
双子の兄ちゃん新庄 唯斗<シンジョウユイト>」


「双子…やったんですか…」


どうりで、無愛想キャプテンが
笑ってるように見えたわけや。


「ちなみに、唯斗はキャプテンやから。」



「えっ…、先輩がキャプテンじゃないんですか?」


「うん。おれは、新庄 秀斗<シンジョウシュウト>
ちなみに副キャプ。

昨日は、あいつ熱で休んでたから。
おれがキャプテンと思ったんやろ?」


「まあ、はい。」


「じゃあ、はやくボールとって。」

「あ、はい。」

ポイッとボールを手渡した。

「ありがとう」


と言って、走っていった。


なんや、ありがとうって言えるんや。


まあ、人として当たり前か。(笑)


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