年下Prince.
グランドに戻ると、美希ちゃんが駆け寄ってきてくれて
「絢音、大丈夫?」
と心配してくれた。
「大丈夫、ありがとう。」
「よかったあ。中山くん、ありがとうね。」
「いえ…」
と照れたようにわらった。
「もう今日は帰ったら?」
と美希ちゃんが言ってくれたけど
そんなに大きな怪我ちゃうし、それにほんまに大したことないし…
「うぅん。大したことないし
それと、郁弥君に…
ちゃんと今日、話したいから…」
逃げるわけにはいかない。
やきもちやいたって、今度はごまかさず言おう。
気持ちがバレるの覚悟で…
「そっか…、そやね。」
美希ちゃんもわかってくれたみたい。