年下Prince.
郁弥君は驚いていた。
「…この間、理科室で言いかけたのも、やきもちのことやねん。」
全部言う。
気持ちがバレても恥ずかしくない。
「…。」
「勝手にやきもち妬いて、郁弥君を怒らせた。
ごめんなさい。」
「……………先輩、おれもあんなことで怒ってごめん。
おれ、子供みたいなとこあるから…」
郁弥君も謝った。
でもそれは、あたしにとって、郁弥君に申し訳なく感じた。
「郁弥君が謝ることない!あたしが…」
すると、
「先輩…」
と、郁弥君が呟いて
あたしを抱き締めた。