年下Prince.
――――

「よし!終わったー!」

部室の掃除が終わって、部室から出ると、
サッカー部はミニゲームをしていた。


「うわー!みんなかっこいい!!」

と、美希ちゃんが言う。

確かにかっこいい。

しばらく2人でミニゲームを眺めていると、

「美希ちゃん。」


と、言って
無愛想な新庄秀斗先輩の双子の兄、新庄唯斗先輩がやってきた。


「あ、唯斗先輩!!」


「部室の掃除ありがとう。


そっちの子もマネージャー…?」

新庄唯斗先輩があたしを見て言った。


「あたしはマネージャーじゃないです。
美希ちゃんの親友で、いつも一緒に
帰ってたから、これからは美希ちゃんの
手伝いをしようかと…」


「君は…」


「あ、勘違いしないでください!
あたしはサッカー部の部員目当ての人間じゃありません!

美希ちゃんと一緒に帰りたいから手伝いをするだけです!


学校が休みの日はきません!!」


「そうなんや。じゃあ安心して
手伝い任せれるな。

あ、名前は?
おれ、新庄唯斗。唯斗でいいで。
双子の弟おるから、名字で呼ばれたらどっちかわからんからな。」

「はい!了解です!
あたしは杉原絢音です。」


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