年下Prince.


その日の部活帰りから毎日


秀斗先輩に話しかけることにした。



「あの、秀斗先輩って呼んでいいですか?」



とか、



「しゃべりませんか?」



いろいろ。



毎日しゃべりかけても、返ってくるのは



『うん』『ふーん』『別に』



と、相変わらず無愛想な返事。



で、何日かたったある日1つ言ってみた。



「秀斗先輩、仲良くなりましょうよ。」



「……………おまえ、やっぱり
そこら辺の女子と同じ?」



あー、忘れてた。



あんなに毎日しゃべりかけると
そう思うのは当たり前か…



ここは正直に言うほうがいいんやろな…



「あー…すいません。
そんなつもりないです。

人見知りな先輩の性格を治したら、
笑ったりするんかなーって思って。

すいません。迷惑ですよね。」



やりすぎたなー。



もうやめよう。



遊び半分でやることじゃないし。



「おれ、笑ってない?」



……………?



「うー…見たことはないですね。」

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