年下Prince.
「ただいま」
家に帰って、玄関にある
時計を見ると6時やった。
ご飯つくらなアカン時間や。
「お帰りー」
え!?
お母さんが帰っていたことにビックリした。
普段やったら、パート仲間と
夜ご飯食べてくるから
夜の8時ぐらいに帰ってくるのに。
すこし早歩きでリビングに向かうと、
そこにはしっかりお母さんがいた。
「お母さんがおって、ビックリした。
今日はなんで早かったん?」
「来週は結婚記念日やろ?
毎年手紙くれるんやけど、今年はお母さんが
会いに行ってあげようと思って。」
……………うん。
確かに来週は結婚記念日やけど。
会いに行く?
「明日から来週までお父さんのとこに
行ってくるから、荷物とかいろいろあるし
今日は先に帰ってきたの」
「じゃあ、あたしも行くん?
学校は?」
「絢音は行かんよ。
約1週間お留守番♪」
「はあーーーーー?!!」
――――
次の日の朝、訳がわからないまま、
あたしの母、穂奈美ホナミは
お父さんのところに行きました。
1週間お留守番って…
なんで〜っ?!