年下Prince.


ぼっ!!


うわー、改めて意識したら
恥ずかしくて顔が熱いー!

「ははっ、絢音の顔赤くなってるやん!
唯斗に惚れたんか!?(笑)」

秀斗先輩がそんなこと言うから、余計に熱くなった。

「ちがいますっ!!ビックリしたから…」


ホンマは違うけど。


「…………おれ帰ります。」


「え………。」


「じゃあ〜、おれも帰るわ。帰るで、秀斗。」


続いて、唯斗先輩も言った。


「や、おれは残る。」


郁弥君と唯斗先輩は帰ることに。


できれば男の子と2人きりに
なりたくなかったから秀斗先輩も帰ってほしかった。


でも先輩を無理やり帰すのは
失礼と思ったからなにも言わんかった。

「じゃあ、また明日。」


「はい。さようなら。
郁弥君もまた明日ね。」


「おじゃましました。
じゃあ…。」


パタン…


「あ…。
ばいばい、郁弥…君。」


ばいばいって言おうとしたら
郁弥君がドアを閉めてしまった。

郁弥君…怒ってたんかなあ…。


でも…、怒ってたんやったら
何に怒ってたんやろ?

いつもは笑ってばいばいって言うてくれたのになあ…。



胸がきゅうーって苦しくなるのがわかった。


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