年下Prince.
――――
「ごめん、美希ちゃん。
もういける…」
『よかった。うちは、絢音のみかた。
うちは応援してるんやで!絢音のこと。』
「ありがとう!
明日…郁弥君、練習休むねんな?」
『あ、うん』
「そっかあ…、じゃあ、また昼休みにでも
しゃべりにいく!」
『そっか!がんばってな!!』
「ありがとう!」
――――次の日の昼休み
「い…、いってくる。」
「がんばれー!!」
あたしは、郁弥君のクラスに向かった。
ドキドキドキドキドキ
ドキドキドキドキドキドキドキドキ
ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ
あたしの心臓のリズムが早くなる。
郁弥君に近づいていくにつれて早くなる。
そして、いよいよ郁弥君のクラスの教室。
あたしは、勢いよくドアを開けた
―ガラっ…
え?
ドシーン!!
「いっ…!?」
あたしはドアを開けるとともに
人にぶつかり、しりもちをついた。
「いく…や君」
なんと、そのぶつかった人は郁弥君で
しりもちをついたあたしと目線が
同じになるように郁弥君はしゃがんだ。
「大丈夫ですか?」
「うん…。あの、
お話があるから、2人になれるとこ行こう!」
あたしは、恥ずかしくてすぐに立ち上がり、
郁弥君の腕を引っ張って、廊下を走った。