◆Like, want, and in the necessity◆
あの日から、ずっと終わったと思ってた。


好きじゃないと思ってた。


あたしは、心のどこかで・・・。


ウソついてるのかな。


たま~にこんな事を思うんだ。


もう終わった事だし・・・。


気にしないほうがいいよね。


今まで、かたくなに会うのを避けていたあたし。


なんとなく。






なんとなーく・・・ね。


会いづらいじゃない。


こんな自分に腹も立つけどね。


今のままが・・・ベストなのかな。


なんて思っていたあたし。


だけど、この後思わぬ事で


そんな事も思えなくなる・・・。







*次の日*





ただ今、AM6:34 です。


あたしはいつも、この時間帯に一日の活動開始☆


普段は、制服に着替え終わって


ごはんができるまでのんびり~・・・。


でも、今日は違った。




ママ 「ねえ、萌花。ゴミ捨ててきてよ。」

萌花 「え!?ママ行けばいいじゃん!」

ママ 「今日は急いでるの!下までだからいいじゃない!」

萌花 「もー!!」





マンション専用のゴミ置き場に走る。


面倒なことはすぐに終わらせたいんだから!!


まだゴミはそんなに集まってなかった。


ゴミにかける網をはずして


ゴミを放り込む。






萌花 「よし!」





その時、うしろに人の気配。


振り返ろうとするあたしよりも先に


その人物は口を開いた。





”このゴミもいいですか?”・・・と。





ゴミを受け取ろうと振り返るあたし。


その瞬間、目の前の景色が変わる・・・。


色あせた世界が、色鮮やかになって。








萌花 「・・・あ・・・。」







なぜかって?




そこには侑樹がいたんだから・・・。



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