◆Like, want, and in the necessity◆
萌花 「・・・あ・・・。」






驚いた。


当然でしょう。


2年だよ!?


2年間、一度も会わないで話さなかった人との再会。


ある意味、奇跡・・・?


しかもこんな普通のゴミ置き場での再会・・・(汗




あたしはずっと侑樹を見つめていたと思う。


たぶん、1分くらい。


そして、侑樹が不思議そうにあたしを覗き込む。







侑樹 「・・・よぉ?」

萌花 「はっ・・はひ・・・?」

侑樹 「・・・何その反応。久しぶりだね。」

萌花 「あ、うん・・・。」

侑樹 「何?ジロジロ・・・僕の顔何かついてます?」








む。


いやみな性格と、”僕”っていう一人称。


変わってないんだな・・・。


まあ、その方が変な感じしないけどね。


それにしても・・侑樹・・・。


かっこよくなったなあ・・・。


背も伸びて、顔立ちも大人っぽくなった。


学ラン・・・似合うよ。






侑樹 「あのさ、ゴミいい?って聞いてんだけど。」

萌花 「あっはいっ・・・どーぞ・・・?」

侑樹 「・・・サンキュ、じゃあね。」







侑樹はマンションの中に消えていった。


そーいえば、侑樹は7階に住んでるんだっけ。


あたしは12階だから、会うわけないはずだよ。







それにしても・・・。


あたし・・・。


あたし・・・。


喋れてた・・・。


普通に・・・。


どうしよう、どうしよう!!






久しぶりに、話しちゃったよ・・・。




って。


何ドキドキしてんのよ。


アイツを好きだった時代は終わったのよ!!


ぜーったいに、好きじゃない!


久しぶりだったから、ちょっと緊張しただけ。








・・そう、きっとそれだけ。


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