ツンデレ彼女!-短編-
「いやああああ!る、るるる瑠璃ちゃんっ」
ツンテール女は顔を真っ赤にして私を見る。
「何よ?何か文句あんの?私が図書館来たら」
っていうか、あんたに瑠璃ちゃんって言われる覚えないんですが。
「…う、ううんっ」
「じゃあ、どいてよ。此処は"本を読むための"場所なんだし」
瞬くんの前だからってブリッ子はもうしない。
私はキィっとツインテール女を睨んで、
本棚へ向かおうとした…
その時…
「ねぇ。瑠璃ちゃんっ」
あの女がまた話しかけてきた。
「あなた、慣れ慣れしいんだけど」
「…、あのさっ明日からご飯一緒に食べない??」
ニコっと笑いながらも、不安そうな目で私を見ていた。
「いやよ。ごめんなさいね」
表面上の笑顔で取り繕う。
「……、私さっ瑠璃ちゃんと友達に…」
「同情?うざいんだけど。もう私に話しかけないで」
泣きそうな顔で、私を見つめる。
こんな顔したら私が優しくなるとでも思ってるのかな。
私は男じゃない。
女だ。こんなので騙されたりなんかしない。
「気分が悪いから、やっぱり2人でゆっくりしたら?私、帰る」
「早退するの?」
「あなたには関係ないでしょ」
こんなヒドいこと言うつもりは本当はなかった。
だけど、
心が荒んでる感じがした。
八つ当たり…なのかもしれない。