ツンデレ彼女!-短編-



「はぁ…」



思い切って、早退したのはいいものの…
行くところがない。

ママに色々詮索されそうだから、家には帰りたくないし、帰れない。




どこへ行くか迷っている内に


結局、学校に近いショッピングセンターに到着。

ソファに座って、
携帯をいじる。

暇つぶしをしながら、ぼーっとしていた。


すると、


「ねぇねぇ、お姉さん暇なの?」


変な男が話しかけてきた。
いかにもチャラいって言葉が似合うような男だった。


急に話しかけてきて、うざい!


「……」


ナンパとかキャッチはシカトが一番。
私はソファから立ち上がって、
その場をやり過ごそうとした。


しかし、


「おい、待てよ」



男は私の手首をつかみ、
逃がそうとはしない。



「やめてよ!」

私が振り向いて、男を睨む。

男の顔はニヤついたままで、
手を離そうとはしなかった。



「うわっよく見ると、すげぇ可愛いじゃん。キャバとかイケるんじゃね?紹介しようか?」



「はぁ?」



こいつ…頭おかしいんじゃないの!!

私がキャバとかするわけないじゃん、ていうかまだ高校生だっつーのっ!


「ね?OKしてくれるまで腕離さないよ」



……だ、誰か……助けてっ!!!



< 21 / 55 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop