ツンデレ彼女!-短編-
「はぁ…」
思い切って、早退したのはいいものの…
行くところがない。
ママに色々詮索されそうだから、家には帰りたくないし、帰れない。
どこへ行くか迷っている内に
結局、学校に近いショッピングセンターに到着。
ソファに座って、
携帯をいじる。
暇つぶしをしながら、ぼーっとしていた。
すると、
「ねぇねぇ、お姉さん暇なの?」
変な男が話しかけてきた。
いかにもチャラいって言葉が似合うような男だった。
急に話しかけてきて、うざい!
「……」
ナンパとかキャッチはシカトが一番。
私はソファから立ち上がって、
その場をやり過ごそうとした。
しかし、
「おい、待てよ」
男は私の手首をつかみ、
逃がそうとはしない。
「やめてよ!」
私が振り向いて、男を睨む。
男の顔はニヤついたままで、
手を離そうとはしなかった。
「うわっよく見ると、すげぇ可愛いじゃん。キャバとかイケるんじゃね?紹介しようか?」
「はぁ?」
こいつ…頭おかしいんじゃないの!!
私がキャバとかするわけないじゃん、ていうかまだ高校生だっつーのっ!
「ね?OKしてくれるまで腕離さないよ」
……だ、誰か……助けてっ!!!