ツンデレ彼女!-短編-
「ハァー……」
やっぱり落ち着く。
誰もいない、空間。
木々の葉の音。
時折吹く穏やかな風。
――教室でなんか食べるわけない。
……あんな女、大嫌い。
全部満たされてて、味方もたくさんいるくせに、もっともっと味方を増やそうとするようなヤツ。
――しかも、善意という名の勝手な行動。
優しいね、と言われたいが為の笑顔。
ああいう人間って見てて本当に腹が立つ!!!
「あーら。瑠璃ちゃん。今日はご機嫌ナナメ?」
急にひょっこりと先輩が現れた。
「――っ!!!先輩か……」
……まぁ、先輩が急に現れるのはいつものコトなんだけどね。