ツンデレ彼女!-短編-
「先輩か…とはご挨拶だなぁ。
こないだのショッピングセンターの瑠璃ちゃん、超可愛かったのに」
「過去の話を掘り出す男って、中々無様ですね」
――本当は、感謝してるし、お礼も言った。
だけど……こう、あの日以来何回も何回も、掘り返されるとさすがにウザイ。
「んー今日の瑠璃ちゃん、黒いなぁ」
そう言いながら、派手なピアスを揺らしながら先輩は苦笑する。
「ダメですか?こういう私は」
――今日の私はあの女のせいで、ちょっとどころか、かなりご機嫌ななめよ。
「……いいんじゃない?
――ま、でも、そういう子は、相手の男限られてくるよー?」
急に失礼な先輩ね。
「どういう意味ですか?」
「分かんないのー?」
「……分かんないから聞いてるんですけど」
勿体つけるようなコトでもないと思うんですけど……。