ツンデレ彼女!-短編-
驚いている私に対して、先輩はくしゃっとした笑顔を浮かべた。
「好きだよ、瑠璃」
「――っ!!」
求めていた言葉を言われて、
でも先を越されちゃって……
悔しいのと嬉しいのが半分。
……いや、嬉しさ100%
「…先輩…」
「自分に自信なさすぎだから。
――ま、でも。俺は君のそういうところも好きだけどな」
なんで先輩は私のほしい言葉が分かるの?
魔法使いみたいだね。
顔だけだと思っていた自分の価値。
変なところでネガティブだった私。
そこさえも好きだと言ってくれる……大好きな人。
「……すき、よ?」
やっと、自分の気持ちに素直になれた。
少し泣きそうな顔をしている私の瞼に、また先輩がそっとキスをした。
瑠璃の学校生活2/end