ずっと前から愛してる
「…ハァ…ハァ…直樹います?」
息が切れたあたしは
またドアの近くに居た
男子生徒に直樹を呼んでもらった
「おつかれ、意外と速かったな」
「どーゆう意味ー?
あたしそこまで足遅くないもんっ」
「はいはい、
それじゃ昼休みに屋上でな」
「うん、わかった
教科書ありがとうね!」
「どういたしまして」
直樹はあたしの頭を
1回だけぽんっと叩いて
教室に入っていった
「…~っ//」
それだけであたしの心臓は
大きく高鳴る
急に火照りだした顔を
冷ますように手をうちわのようにして
仰ぎながら自分の教室に
戻っていった