ずっと前から愛してる
「バカ理穂!!
直樹ほったらかして
なんで修二くんと…」
「あ、ちょっと待って
修二くんとは偶然なの」
「偶然?」
「たまたま会って慰めてもらってたの」
「ふーん…」
優香は納得してなさそうだけど
事実は事実だし仕方ないよね?
「あ、話がそれちゃったね
優香続き話して?」
「そうそう、私と理穂がすれ違ったあと
私ら屋上いって直樹と話したんだけど…」
「…あー、もういいよ?
向こうはあたしのことなんとも思ってない」
「バカ理穂!!」
「ちょっと今日そればっかり…」
「直樹、今屋上にいるはずだよ」
「…なんで?」
「私らが行ったら凄い傷ついた顔して‘理穂のこと…泣かせた’って言ってた
今も教室にいないらしいから
いるならたぶん屋上だよ」
「でも、行ったって…
それに何て言ったらいいかわかんないし…」
「このまま逃げんの?
自分の気持ちはっきり伝えておいでよ
ただ好きっていうだけどいいの
今まで誰よりも好きだったんでしょ?
それを証明してきな」
「そっか…そうだよね、
あたし告白してくる!!
優香ありがとっ」
「いってらっしゃい」
優香に後押しされあたしは屋上へと続く階段を登り始めた