ずっと前から愛してる
「…大丈夫か」
「えっ…あ、修二くん」
ほら、と言うように
手を差し出されたので
戸惑いつつも修二くんの手を握った
「よっ、と」
「ひゃあっ」
あたしは勢い余って修二くんの胸に
抱きついてしまった
「ご、ごめんっ!!」
「大丈夫か?」
「う、うん平気…」
あたしの馬鹿ーっ!
なにしてんの!?恥ずかしい!!
赤くなった顔を見られないように
修二くんから目をそらし俯いた
「??何してんだ?
学校はいんねぇのか?」
「あ、えっと…」
ちらりと直樹に目をやると
他の女の子達への対応で
あたしのことは忘れているみたいだった
「修二くん、いこっか」
「…ああ。」
あたしは直樹を気にしないようにして
校内へとはいっていった