虹色蝶々
僕らはその中の人間を不幸にする妖精だ。


はっきり言ってそんな妖精は必要ない。


存在しているだけ無駄だ。


「妖精」というものは人間を幸せを運ぶ存在。


不幸なんて運んでこなくていい。



そんな僕らを不憫に思った女王様は僕らにある希望をくれた。




「生まれてから3年以内に月にいる虹色の蝶の光を浴びれば人間を幸せにする妖精になれる」



そういう情報を教えてくれたんだ。



僕らは今その蝶を探すべく月に向かっている。



「アクア?そろそろ出発するよ?」



と話しかけてきたリーフ。



リーフは緑色の羽をもつ女の子だ。



ちなみに僕は水色の羽。



「出発するって言っても月が出てないよ?」


「あ・・・」


リーフは真っ青になる。


そんなことも頭になかったのか・・・。


「今日は飛べないね・・・」


がっかりするリーフ。


「暇だね」


月が出ていないと月は目指せないから今日は飛ばない。


今日は暇な夜になりそうだ。
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