大好きな君へ
「お待たせ!」
中庭に着くと、悠達はもう来ていた。
「おせーよ。」
「ごめんっ」
「まぁいいや。紹介するよ。俺の友達の鈴川達也。俺と同じようにサッカーの推薦で入ったんだぜ。」
「鈴川達也です。よろしくね。」
ニコッと笑う鈴川君はかっこよかった。
髪はほんのり茶色で、背が高くて、目鼻立ちがはっきりしてる。いわゆるイケメン。
ちらっと沙織を見ると、目がハートマークに…
「あたしは藤堂由梨奈です。悠の幼なじみ。こちらこそよろしくね。」
「えっと…高畑沙織です。大阪から引っ越してきたばっかりやから、めっちゃ関西弁やけど気にせんといて。よろしく〜。」
あの沙織がかなり照れてる。こりゃ恋の予感がしてきたなぁ…