大好きな君へ

「お待たせ!」


中庭に着くと、悠達はもう来ていた。


「おせーよ。」


「ごめんっ」


「まぁいいや。紹介するよ。俺の友達の鈴川達也。俺と同じようにサッカーの推薦で入ったんだぜ。」


「鈴川達也です。よろしくね。」


ニコッと笑う鈴川君はかっこよかった。


髪はほんのり茶色で、背が高くて、目鼻立ちがはっきりしてる。いわゆるイケメン。


ちらっと沙織を見ると、目がハートマークに…


「あたしは藤堂由梨奈です。悠の幼なじみ。こちらこそよろしくね。」


「えっと…高畑沙織です。大阪から引っ越してきたばっかりやから、めっちゃ関西弁やけど気にせんといて。よろしく〜。」


あの沙織がかなり照れてる。こりゃ恋の予感がしてきたなぁ…



< 15 / 43 >

この作品をシェア

pagetop