大好きな君へ
「由梨奈っ!起きなさい!」
あたしはお母さんの声で目が覚めた。
「夢…か」
そうつぶやくと
「あなた、うなされてたけど…平気?」
お母さんが心配そうにあたしを見る。
「うん!もう平気だよ。今何時?」
「7時よ。今日、入学式でしょ?」
「そーだ!いよいよ今日から高校生かぁ…」
「そうよ!!さぁ、顔洗って降りてらっしゃい。ご飯作ってるからね。」
「はーい」
そう言ってあたしは洗面所に向かった。