大好きな君へ

「由梨奈っ!起きなさい!」


あたしはお母さんの声で目が覚めた。


「夢…か」


そうつぶやくと


「あなた、うなされてたけど…平気?」


お母さんが心配そうにあたしを見る。


「うん!もう平気だよ。今何時?」


「7時よ。今日、入学式でしょ?」


「そーだ!いよいよ今日から高校生かぁ…」


「そうよ!!さぁ、顔洗って降りてらっしゃい。ご飯作ってるからね。」


「はーい」


そう言ってあたしは洗面所に向かった。



< 2 / 43 >

この作品をシェア

pagetop