大好きな君へ
夏祭り当日。
沙織がうちにきて、一緒に浴衣を着て行くことにした。
「おじゃまします。」
「沙織〜!いらっしゃい。」
「あら。あなたが沙織ちゃんね。由梨奈の母です。由梨奈がいつもお世話になって…」
「いえいえ。うちの方こそ由梨奈にお世話になってます〜!」
「ほら、あがってよ。浴衣、持ってきたよね?」
「当たり前やん!」
お母さんに浴衣の着方を教えてもらい、早速着てみた。
あたしの浴衣は薄い水色に金魚が描いてあるので、沙織の浴衣は黒に菊の花が描いてある。
「沙織、めっちゃ大人っぽい〜!」
「由梨奈もめっちゃかわいいで!!」
そのあと、髪型をセットして、軽く化粧をする。