大好きな君へ

仰向けに押し倒されて腕と足を捕まれてしまい、動こうにも動けない。


「なにすんのよ!!」


かろうじて声を出したら、


「うるせえな。タオルで口ふさいどけ。」


ひとりがそう言うと別の誰かがタオルを持ってきてあたしの口をふさいだ。


「んーっ!!」


声も出せなくなり、


(万事休すか…
悠…助けて!!!)


そう願ってあたしは目を閉じた。



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