大好きな君へ

それからどれくらいたっただろう。


「な…由梨奈!!」


あたしは誰かの声でめを開けた。


そこにはあたしが願った人。大好きな人がいた。


「ゆ…う?」


「もう大丈夫だから…。」


「ゆ…う…怖かったよ〜!!」


あたしはそう言って悠に抱き着いた。


「早くこれなくてごめんな。お前探してたら浴衣着た女の子が男達に連れてかれたって話聞いて。もしかしてって思って聞いたら公園に入ってったって言われたからここ来てみたら由梨奈が囲まれてたってワケ。」


「そう…だったんだ…えへへ…また悠に迷惑かけちゃったね。ごめんね。」


あたしがそう言ったら悠があたしを抱きしめてくれた。


「そんなこといいから。怖かっただろ?泣いてもいいよ?」


悠にそう言われるとなんでかな?安心しちゃって


「うわーん!!怖かったよ〜…」


悠に抱きしめられながらおもいっきり泣いた。



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