ねぇ、先生。
第十一章 過去に消えた恋



【美雪さんside】


当時、私達は教育学部の
大学一年生だった。


「おはよっ!」


ポンッと肩を叩かれ、
振り返るといつもより機嫌のいい
満月がいた。


「おはよう。
…今日はいいことでも
あったの?」


「あのねっ!
さっき、都賀くんと
目が合ったの!!」


満月はほおを赤らめて
嬉しそうに言った。



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