ねぇ、先生。



「美雪さん。
私を助けてくれて
ありがとうございます。
私、先生のところに
行ってきます!」


私は美雪さんにお辞儀をして
ドアを開けようとした。


「やめておいた方がいいわ。
あの人は…満月と重ねて
沙月ちゃんのことが
好きなんだと思うから……」


私は何も言わず、
ドアを開けて外に出た。



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