ねぇ、先生。
第十三章 苦しくて辛くて
【高島さんside】
始業式が終わって次の日のこと。
教室に行くと誰もいなかった。
私はいつも早く学校に行く。
遅刻とか学校を休んだりとか
一回もしたことがない。
だって、私は親に期待されてる
優等生なんだもん!
でも、それが苦痛でしか
なかった。
テストの点が満点じゃないと
お父さんとお母さんは怒った。
頑張っても頑張っても
認めてくれない。
勉強ばっかりで友達なんか
一人もいなかった。