ねぇ、先生。



「そろそろ、俺は学校に行くけど
早川は学校に行かないのか?」


いつの間にか寝癖は
きちんと直っていて
いつもの先生になっていた。


「…行かない」


私は小声で言った。


どうせ学校に行ったっていじめられるだろうし。



< 54 / 361 >

この作品をシェア

pagetop