ねぇ、先生。



「そっか。
優里葉は四年生になるまでは
楽しそうに学校のことを
話してくれたのに
今じゃ、ほとんど話さなくて……
だから、心配してたのよ」


優里葉のお母さんは
優しく微笑んだ。


私は優里葉がうらやましく
なった。


優里葉のお母さんは
優里葉を大切に思っているんだと
そう思えたから。



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