君は変人
現在3
中2五月―頼朝―
何故、こんな寒い風が吹く中、俺は海にいるんだろう。
そして、玲菜と遠くから浅川と桜を見ている。
一体、何なんだ。
「それにしても、寒いね」
「ああ。本当に。
困った奴だよな」
「迷惑かけてるって自覚がない所が、特にね」
「田上って知ってるか?」
最近、田上の浅川へのアピールが増してきている。
「知ってるもなにも、付き合ったことあるんだけど」
さらっと言い流す玲菜の言葉を飲み込むまで、多少時間がかかった。
「え。それ、知らないんだけど」
「だろうね。だって、1日で終わったもん」
「それってカウントに入るのかよ」
「まあ、ほら、告られてOKしたんだから、一応ね」
最近の若者は一体、と内心で憂鬱になりながらも、二人の関係が深くないことを知り、俺は安堵した。
「あいつ、最近浅川と仲良くないか?」
「別にいいんじゃない?
川さん、同級生で仲良く話せる人、少ないし」
「いや、正確には仲が良すぎないか?」
最初のころ、つまり1年の冬ごろまではまだ良かったんだ。
それが2年に入って、少し状況が変わった。
田上を心底から嫌っていた浅川の態度が一変してきている。
つまり、毛嫌いしてないのだ。
「ちょっと、探ってみるよ」
少し不安になったのか、玲菜も考えてくれたようだ。
その話が一段落したところで、桜と浅川がやってきた。
そして、玲菜と遠くから浅川と桜を見ている。
一体、何なんだ。
「それにしても、寒いね」
「ああ。本当に。
困った奴だよな」
「迷惑かけてるって自覚がない所が、特にね」
「田上って知ってるか?」
最近、田上の浅川へのアピールが増してきている。
「知ってるもなにも、付き合ったことあるんだけど」
さらっと言い流す玲菜の言葉を飲み込むまで、多少時間がかかった。
「え。それ、知らないんだけど」
「だろうね。だって、1日で終わったもん」
「それってカウントに入るのかよ」
「まあ、ほら、告られてOKしたんだから、一応ね」
最近の若者は一体、と内心で憂鬱になりながらも、二人の関係が深くないことを知り、俺は安堵した。
「あいつ、最近浅川と仲良くないか?」
「別にいいんじゃない?
川さん、同級生で仲良く話せる人、少ないし」
「いや、正確には仲が良すぎないか?」
最初のころ、つまり1年の冬ごろまではまだ良かったんだ。
それが2年に入って、少し状況が変わった。
田上を心底から嫌っていた浅川の態度が一変してきている。
つまり、毛嫌いしてないのだ。
「ちょっと、探ってみるよ」
少し不安になったのか、玲菜も考えてくれたようだ。
その話が一段落したところで、桜と浅川がやってきた。