◆ 隷属執事



「要は、泣いたことがあるの?」



続けて、私は聞く


また要の表情は変わらない





「あります。いつだったか忘れましたが」


「じゃあ笑ったことは?」


「それも同じです」





私は少し驚いた


要が。

泣いたり笑ったり
した時代があったなんて。







想像もつかない
信じられない



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