【完】白い花束~あなたに魅せられて〜
「もう私!仕事に生きるっ!!」
何を思ったのか、いきなりデスクから飛び起きるもんだから
「う゛っ…!?」
ほら、気分悪くなる。
立ち上がりかけたガミさんは再びデスクへ。
彼女はいい年こいて一体、何をやってるんだろうか。
しかもこの前は今年こそは結婚しゅるとかなんとか言ってたじゃない。
『…ガミさん。私達レッスン行くから』
未だに座っている2人を無理やり立たせる。
そんなダメマネージャーも、私たちにはかけがえのない存在なのは確かで、そんな彼女が落ち込んでいるのならば少しは気を遣わないと。
「仁菜…?」
『…少し休憩してなよ』
だって顔が酷い。
むくみでパンパン。
ポンと肩を叩けば
「仁菜だけが私の味方っ!」
執拗なまでに抱きつかれた。
後ろではそんな私達を珠璃と亜美奈が笑って見ていた。
……珠璃はゲラゲラと手を足に叩き付けて笑っていたけど。