【完】白い花束~あなたに魅せられて〜


毎年ガミさんの誕生日には3人で決めた物をプレゼントしている。


「ん〜…化粧品とかぁ?」


『…それ去年あげた』


そう告げれば、亜美奈はうーん、また悩み出す。


…今年は何をあげよう…?


「まぁ、よく言うのは自分が貰って一番喜ぶモンだよな」


私、知識あります!みたいな顔で、ふふんっと誇らしげに言う珠璃のそのセリフは、よくTVとかで聞くセリフだと思う。


『…珠璃だったら何が欲しいの?』


「大和」


その即答に大和はモノじゃないでしょう?と1人考えていたけれど。


「あ〜やっぱりぃ〜!!珠璃、大和好きなんでしょう?」


亜美奈が珠璃の元まで駆け寄るのを見ていたけれど、なんか楽しいかも?と今までにない感情に気付いた。


わくわく
ドキドキ


…そんな、感情。


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