【完】白い花束~あなたに魅せられて〜
今日、帰り大丈夫だから
その一文をガミさんに送れば直ぐに鳴った携帯。
「何?どうしたの!?」
直ぐに掛かってきた携帯に出ればその言葉。
『…ちょっと大和が話あるって』
「あ、あぁそう。仁菜は女の子なんだから帰り、送ってもらいなさいよ?」
『…あーうん。ありがとう、ガミさん。ガミさんも仕事頑張って』
そう告げて閉じた携帯。
いつもはしているマフラーをしていない今日の私はちょっと寒い。
ニーハイブーツに履き替えて、ラビットファーのボタンを全部留めた私は控え室を後にした。
大和の話を聞くために。