【完】白い花束~あなたに魅せられて〜
「おっはよー」
やけに明るい陽斗はそのままの勢いで亜美奈に抱きついた。
…え?
何あれ…
「よしよし。陽斗は寂しいんだねぇ〜」
なでなでなで…
ありえないくらい陽斗の頭を撫でくり回す亜美奈。
犬と飼い主みたいだ…
「な〜にベタベタしてんだよ〜」
へらへらと緩く笑う大河が、陽斗の首根っこを掴んで亜美奈から引き剥がした。
…うん。
相変わらずの色気だ…
何で大河ってこうなんだろう…?
歩くフェロモン。
「なんかいつにも増して賑やかだな〜」
大和の腕に絡みつく珠璃はスタッフに関係を隠す気はないらしい。