【完】白い花束~あなたに魅せられて〜


「仁菜」


『翔』



ポンと頭に置かれた翔の手に今日も安心する。



…好き。
その声が好き。


その、仕草が好き。



「今日で最後だな」


『うん』


「や〜っぱ、お前らそうなったな〜」



いきなり現れた本田。
その神出鬼没な彼に心臓がドキリとした。



瞬間、パッと手を離した翔に少し寂しく感じる。



と、いうか吃驚するから、やめてほしい。



やっぱり今日もTシャツ1枚の本田は



「青春は今しかないから謳歌させとけ」



…いつかのガミさんの様な事を言っていた。


< 143 / 410 >

この作品をシェア

pagetop