【完】白い花束~あなたに魅せられて〜
「仁菜」
『翔』
ポンと頭に置かれた翔の手に今日も安心する。
…好き。
その声が好き。
その、仕草が好き。
「今日で最後だな」
『うん』
「や〜っぱ、お前らそうなったな〜」
いきなり現れた本田。
その神出鬼没な彼に心臓がドキリとした。
瞬間、パッと手を離した翔に少し寂しく感じる。
と、いうか吃驚するから、やめてほしい。
やっぱり今日もTシャツ1枚の本田は
「青春は今しかないから謳歌させとけ」
…いつかのガミさんの様な事を言っていた。