【完】白い花束~あなたに魅せられて〜
「仁菜」
ただカフェオレのストローを口にくわえて、ボーっとしていた私に掛けられた声。
その声にドキリとする。
振り返れば翔の姿。
『…………』
…なんで裸…なの?
翔は上半身には何も纏っていなくて、程よく付いた筋肉が露わになっていた。
目のやり場に困るんですけど…
「仁菜?大丈夫か?」
『……』
じっと翔を見れば素知らぬ顔してベッドに腰掛けた。
そっと頬に触れた翔の手が熱くて…身体がビクッとなる。
「…怖い?」
『初めてだから…』
そう告げれば、フッと笑った翔は
「大丈夫だから、俺に身体を委ねて…」
そう言って私に甘い口づけをした。