【完】白い花束~あなたに魅せられて〜
亜美奈にも気付かれていたらしい。
自分の首筋を手で覆えば、何故だかあの夜の事を思い出してしまった。
…翔の唇が首筋を這う感触を。
『…珠璃は、大和と…そういう事……?』
恥ずかしさで、それ以上は口にできなかったけど。
珠璃は「当たり前」言って笑ていた。
…当たり前なんだ。
そう言った珠璃が、なんだか大人(実際年上だが)に見えた。
「…そーいえば、マネージャー変わるらしいぞ」
『…はへ?』
唐突に話し出した珠璃に、あまりにも吃驚して、変な声を上げたのが、自分でもわかった。
はへ?とか言っちゃったんだけど…