【完】白い花束~あなたに魅せられて〜
そんな私を怪訝な顔で見た彼女はもう一度「マネージャー変わるらしい」呟いた。
喉が渇いたのか冷蔵庫から飲み物を取り出した珠璃。
それはガミさん愛飲の栄養ドリンクだったけれど…
『………』
「なんだぁ?吃驚しすぎて声が出ないのかぁ?」
隣にボスンッと座り直した珠璃。
…いや、うん。
そうなんだけど。
…それもびっくりだけど、珠璃にも吃驚していた。
20歳で栄養ドリンク飲むなんて…
「っかー!」なんて言いながら…お世辞にも美味しそうなんて言えないそれ。
私はただ目を白黒させながら、彼女の飲みっぷりを見ていた。
『…ガミさん、どうなるの?』
「さぁ?私も噂で聞いただけだから、本当かどうかわかんねぇし」
…無責任だ。
確証のない事を言うなんて。
新曲の歌詞カードを眺めながら、ガミさんの帰りを待った。
真実を聞くために。