【完】白い花束~あなたに魅せられて〜
「…どこからって…噂だよ噂」
そう言った珠璃の顔は若干引き気味で、バサリとタオルを投げていた。
「…噂?あー…ったく誰よ。そんな事流したバカは」
いつもより少し荒い口調のガミさんだけど、お茶を吐き出す彼女も大概バカだと思う。
『…本当なの?』
「あーいや、違うわよ」
ガミさんは書類をひらひらと乾かしながら話し出した。
「マネージャーが2人になるのよ」
「はぁ?」
『…は?』
意味が分からない。
マネージャーが2人に…?
「ほら、最近個別の仕事とか増えてきたでしょう?迎え行けたり、行けなかったりしてたから…だから2人に増えるのよ。来月から」
「だから心配しなくていいわよ」と続けたガミさんは、私達2人に1枚の写真を渡してきた。