【完】白い花束~あなたに魅せられて〜
黒のスーツを着こなした彼は茶色の髪を立てていて、一言で言えば落ち着いていた。
「海斗さんいくつなんですかぁ〜?」
隣で亜美奈が目をキラキラ輝かせていたのが視界に入る。
「今年で26」
そう話す榎本さんは徐にタバコを取り出し火を着ける。
「かっこい〜」
最早、亜美奈の目はハートになっている。
まぁ、元俳優なだけあって顔はいいのだけれど。
そんなにかっけいいか…?
なんか、礼儀は正しいと思うけれど、纏う空気とかが…こう、重い気がした。
…まぁ気がしただけだけれど。
「じゃぁ一応紹介はしたから3人はレッスンに戻って。榎本君にはいろいろ詳細を教えるから…」
「あ、はい」
ガミさんと榎本さんがデスクに座って話し出したから、私達3人はまたスタジオへと戻った。