【完】白い花束~あなたに魅せられて〜


ていうかさ?
相手芸能人じゃん?
芸能人に嫉妬してどうするわけ?



しかも私別に願ってないしね。
寧ろ出来ることならプリメーラとか出たくないしね。



「…ってやばいっ!話過ぎたぁっ!!もう授業始まってんじゃんっ!?」



大袈裟に時計を私に見せたちひろはアワアワしてる。


見せられた時計は08:45と表示されていた。



『…もういーじゃんこのまま図書館行けば』



だってもうここ図書館前なわけだし。と図書館を指差す不真面目な私と



「ダメだよ!授業受けなきゃ!!」



何とも真面目発言しちゃうちひろ。


本当正反対なのに一緒にいるのはちひろが、少しガミさんに似てるから…?


ちひろに言ったら泣くな。



「それに、図書館まだ空いてないじゃん。クラスのみんなも17歳の仁菜に会いたがってるよー」



…チッ。


確かに図書館の開館は9時からだからあと15分待たなきゃいけない。



『……TVじゃ21歳ですが?まぁ、寒いし教室行こうかな…』



ちらちらと雪が舞いだした12月の朝。
このままあと15分も図書館が開くのを待ってたら、凍死すると確信して、大人しくちひろと教室に向かった。


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