【完】白い花束~あなたに魅せられて〜




「あー!!カーラーがないぃっ!!」


「ガミ手に持ってるぞ」


「みっ…みんな大丈夫!?」


「ていうか、千夏ちゃんが大丈夫ぅ?」


「しっ…失礼のないようにねっ!?くれぐれも…」


『……ガミさん。落ち着きなよ』



控え室の中で1人あたふたする落ち着きのない女、相模千夏(マネージャー)



スタイリストさんもメイクさんも、ガミさんを見てくすくす笑ってる。




…なんて恥ずかしいマネージャーなんだ。




「…落ち着けるわけがないでしょぉっ!!」



はっきり言って顔色はよくない。



「なんでうちらよりガミが緊張してんだよ?」



スタイリストさんに髪を巻き上げられた珠璃が、怪訝な顔をガミさんに向ける。



「だって!Quartetよ!?イケメンよっ!!?珠璃色目使うでしょっ!?」


「「「………」」」



NASのメンバーは白けた視線をガミさんに向けていた。


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