【完】白い花束~あなたに魅せられて〜
…気分悪い……かも
…あんまり寝てないから?
いや、それはいつもの事か…
…あんまり食べてないから…?
いやいや、これもいつもの事。
…やっぱりウエストの締めすぎなんだという結論に至った時、たどり着いたトイレに備え付けてある鏡が見えた。
映し出されたのは、ぐりんぐりんのヘアスタイルで、バッチリメイクをした自分。
『…いたっ…』
苦痛に顔を歪める自分自身が鏡に映る。
…すごい顔。
その瞬間、フラッシュバックのように頭に一瞬映像が流れ込んだ。
“…お前は可愛いよ”
『うっ…』
“いい子だから”
頭…痛いっ……
“やだっ”
『……や、めて…』