【完】白い花束~あなたに魅せられて〜


もう…ガミさんにもバレたから言った方がいい…よね?



…でもキスされた事は、言わなくてもいい…かな?



言いたくないし…



少し迷って『…怒らないで聞いてね?』切り出した。



「怒るような事なのか…?」



そう問われても、私にはわからない。
怒る様な事なのかもしれないし、そうじゃないかもしれない。



翔は仕事に真面目だから、榎本海斗に考えが似ているかも知れないし。



『榎本海斗は私のこの曖昧な態度が嫌いって…見ててイライラするって…芸能界ナメてるって…』


「ちょっと待て」


『…え?』



いきなりストップをかけた翔の顔は…滅茶苦茶怖かった。



キレイな顔なだけに、余計に怖さが引き立っていた。


< 260 / 410 >

この作品をシェア

pagetop