【完】白い花束~あなたに魅せられて〜
哀歓のデュエット
お昼にきっちりと迎えに来た榎本さん。
校門まで一緒に来たちひろに別れを告げて車に乗り込む。
「やっほ〜」
「ちゃんと女子高生やってんじゃん」
後ろから聞こえたのは亜美奈と珠璃の声。
亜美奈はきゃっきゃと笑いながら私に手を振り、珠璃は私の制服姿を指差しながらアイスを頬張っていた。
なんで2人が車に乗ってるのかわからない。
亜美奈も珠璃も今日はガミさんと仕事のはず…
『…ガミさんは?』
「相模さんは…」
「「二日酔い〜」」
榎本さんの言葉を遮って、見事ハモった亜美奈と珠璃はケラケラと笑い合っている。
ガミさんが二日酔いなのって久々だなぁ…なんて思いながらも、仕事が出来ない程って一体どれくらい飲んだのだろう?と疑問になった。