【完】白い花束~あなたに魅せられて〜
『あ』
「え?何?どうしたの〜?」
『トイレ行って来ていいですか?』
「便所なら学校で済ましとけよな」
メイクさんに向かって言ったのに、何故か榎本さんが言葉を紡いだ。
しかも理不尽だ。
学校で済ましとけって…無理にも程がある。
自然現象をコントロールできるわけなんてないのだから。
『トイレ行ってきますね。モッチー』
メイクさんに促されるまま部屋を出て、ドアが閉まる前に嫌がらせをしておいた。
ふん。