【完】白い花束~あなたに魅せられて〜


「まぁ気が向いたら電話してきてよ〜相手になるわよ〜ん?」


『…軽っ』


「また〜仁菜ちゃんも同じようなもんでしょ〜?」


『…………』



一瞥して席を立つ。
同じ人間としてどうかと思う。



なんか大河って話しやすいだけにショック?
いや、まぁ本人達の勝手だけどね?



だけど、私を同じカテゴリに入れないで頂きたい。



席を立ったとほぼ同時に、私の横に誰かが座った。



『…………』


「…………」





漆黒。
今日も私に鋭い睨みをくれました。



『……翔』


「……あ?」


『…なんでここに、座るの?』


大河の横にも椅子あったろーよ?
私の言葉が気に食わなかったのか、眉間には見事なまでの縦皺。



あんた本当にアイドル?
ヤンキーの間違いだろ。
…と言いたかったけど、やめておいた。



自分の為に。


< 39 / 410 >

この作品をシェア

pagetop